「Wheel of Time/ホイール・オブ・タイム シーズン1 (E1-8)」
原作は未読.アマゾンプライムで宣伝が何度も入るので,,また,IMDbスコアも2021年年末時点で 7.3 あったので観てみた.
そうそう,観た理由の一つに主役?のRosamund Pikeが好き,というのもある.
『Gone Girl/ゴーン・ガール』(あれはガール,,か?) で,ドンときたとき,その手前くらいで,『The World's End/ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』とか『Hector and the Search for Happiness/しあわせはどこにある』(←ちょい役)で,あー,この人,なんか好きな感じ,,『Die Another Day/ダイ・アナザー・デイ』で出てたなー,とかで認識し始めたところだったので,妙に嬉しかった記憶がある.
なんか無表情?な感じの演技するなーとか思ってて,『Gone Girl』にはぴったりのイメージだった.(役の向き不向きはあるような?)
ムーミンママの声もやってるらしくて,,それ観てみたいな,,と.
話戻して,それで,,この「Wheel of Time」はファンタジー小説のベストセラーだそうで,,そういう人の投票でIMDbのスコアが上がってるかもなー,,とか思いながら観始めた.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
正直,微妙だな,,と思ったなぁ,,,
話にスピード感はあるが,,逆に,深みがほぼないような,,,
20歳になる若者4名のいずれかが,闇の王に対抗できる(かもしれない)竜王だ,,ということで,4名(+1名)を連れて闇の王を封じ込めに行く,,という冒険譚で,まぁ,いわゆる若者の成長譚だ.
なので,,歳の近い世代の人には感情移入もしやすいのかもな,と.
最初期待したのは,闇の王の他に対応しないといけなさそうな人,グループが結構いそうなところ.
白マントの連中とか,,赤アジャの連中とか,もちろん,人間界の闇の王の信者とか,とか,,足の引っ張り合いとか,,白い塔の中でも権謀術数が渦巻いて,,と期待した.
ところが,,主人公グループ以外には人の活動はないような感じで,,原作の小説ではどうかわからないが,いろいろもったいないな,と.
途中で皆がばらばらになってそれぞれのストーリーがあるのかな,とかなり期待したが,あまり膨らませることもなく,,最小限のエピソードで終わった.
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絶対力? (The One Power) の扱いは難しい.魔法というか,そういうのは,リアリティラインの設定が難しくて,どこからどこまでが可能で,何ができない,とかそういうのが肌感覚でわかってないと,あー結局それでOKなのね,,と思ってしまう.自分自身を治すことはできない,とかいうルールが他にもちゃんとあればいいと思う.で,場面場面で,あれは使えて,あれは使えない,というのが視聴者にも予めわかっていれば,もうそれは,魔法とかでなくて,普通の武器と同じくらいのリアリティが出てくる.
また,人が生き返るのは最小限にしないと,,
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あと,PCの問題.色んな人がいるということを素直に表すとこんな割合になる,のかもしれないが,,いわゆるいろんな人種の人をできるだけ揃えた,という感あり.
これ,言い訳がましいかも知れないけど,バベルの塔の話のように,なにかのきっかけで色んな人種が散り散りばらばらになって,その結果(これはバベルの話とは違うけど)あちこちで人種など関係なく集落,グループを作っていった,というような設定があってもよかったのかな,と.
社会が未成熟(かどうかもわからないのだけど)な場合は,見た目(のみ)で区別,というのは避けれない気がするのであんなに自然に入り混じっているのは不思議な気がする.
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時代設定とか地域の設定はどうなってんだろうか,,わずか3,000年前は,普通に空を飛ぶ工業物もあったようだし,西暦5,000年程度の話なのだろうか.
それともまったく仮想の国,地域の話なんだろうか.
PerinとEgwene を助けてくれた放牧の民が通った道の後ろに,ローマ遺跡みたいな水道橋が映っていた.
この話は,地球の欧州あたりの話なんだろうか,,
主人公達の服がなんとも,現代っぽいのよな.あえてそうした意匠にしてて,それは,あの話は地球で,いま(2021年)から未来の話,という設定なんだろうか.
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闇の王との戦いもあっさりだったし,そもそも,竜王が誰かってのも,予見者に聞いたらわかった,,って,,
勝手に勘違いしたRandだったが,実はEgweneが竜王だった,ってなるんやとばかり思っていた.
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なるほど,と思ったところ.
闇の王に見せられる「こうだったらいいな世界」で,Randは,Egweneが本物かどうか疑い,幼少の頃の思い出を語り,確かめようとする.
べただけど,最後は,んなこたぁない! 本当は~~だ!!!! この世界は偽物だ!!!! ってなるんだよなと思って,いやいや,その程度のことは闇王はわかるだろ,,見通しているだろう,と突っ込もうと思っていた.
そしたら,,Randは,いや,これはオレの一方的な希望で,自分の希望だけをまわりに押し付けたらダメだろう,と気づく.なるほど,と思った.
彼女は賢女になりたがっていた.そしたら結婚はできないんだ,これは彼女の希望を踏みにじっている,と.だから,この世界はダメだ,と.
(なんつーか,,"結婚"という概念にとらわれているのが,妙に保守的には思うが,,)
良いメッセージだなぁ,と思った.お互いがお互いの希望,したいことを十分に容認する,認める,それが最も自由,開かれたな世界.
回収していない伏線もたくさんあるし,今後のシリーズで,話が深化していくことを期待.
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