「The Dropout S1E4/ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女 シーズン1 エピソード4」
だんだんと転がり落ちるのを見ている.なので辛い,,のは前からですが,,
このままいくんだろうか,,
Elizabethに感情移入できるところは段々と(人によってはすでにほとんど)なくなってきている感じがするし,,
ワタシは面白く見ているが,,このドラマはどう落とし所をつけたいのだろう,,
こんなひどい人がいたんだよ,で終わってしまうのか,,こんな人に踊らされる欲にくらんだ連中がいたんだよ,とかだろうか.でも,そういう風に転ぶ要素はなさそうだし,,
こんなことをしたのは実は理由があったんです,という風にもならなさそうだし,,
ただただ,,堕ちていく,,そんな感じ?
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
2010年3月 ドラッグストア大手の Walgreensでプレゼンを行う Elizabeth. 横で見つめるSunny.
彼女は,自分の会社の血液検査装置を店のコーナーに置き,wellness centerとして機能させようとしていた.(Project Beta)
数カ月後,Walgreensの医療担当が,技術のわかる人間を連れてElizabethの会社を訪ねた.契約のためには,まずは実験室を見ないと,,
Elizabethたちは,なんとかそれを避け,あえて,Safewayの重役たちとの打ち合わせをバッティングさせ,さらには両方とも袖にして,東海岸に本社があるCVSへ行く素振りを見せる.
そのことで,両社と契約することができた.一度も,技術の本当の内容を見せることなしに,,
Project Betaの存在を知った技術チームリーダーのIanは,まだ,FDAの許可もおりてない機器をうろうとするなんて,,とElizabethを責めるが,逆に解雇されてしまう.が,,仲間がIanを解雇するなら自分たちも,と抗議したので,SunnyはIanを会社に戻す.ただし,,彼の業務は事務業務だった.
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もう,このエピソードでは,本当に確信犯的に,Elizabeth(+Sunny)は,人を騙して投資させようとしている.
やむにやまれず,という感じもしない.
彼女は技術がわからないので,資金繰りでしか貢献できないと思ったということか,,,
すくなくとも,ドラマの中では,彼女は大博打をうち,勝利をおさめている.
会社の良心ともいえるIanの扱いがあれでは,,,,
・新興企業
このドラマでは,あまり脈絡なく?当時の新興企業を話題に出している.前はやたらZuckerberg(Facebook)が引き合いに出されていた.
今回,Twitter,Uber,Yelpが出てくる.
Twitterは今でもおなじみ.2010年ならワタシもアカウントを持っていたので相当メジャーになっていたはず.
Uberは,2010年当時どうだったろう,,創業していたみたいだが,,2010年なら相当early adapterじゃないと知らんかったのじゃなかろうか.
ワタシは2015年のアメリカ出張時に初めて使った.最初だったのでクーポンが使えてすごく安くなった覚えがある.
Yelpは,,海外旅行のときいつもお世話になる食べログみたいなもんだが,,2010年ならそこそこ出てきてたんかな,,,ヨーロッパの旅行なら,ものすごく重宝する.
・大企業
大企業と言ってもいろいろあるが,上の企業がいわゆるネットを使った新しいビジネス,ということで言うと,薬小売のWalgreens,スーパーのSafewayは十分,establishedな部類じゃなかろうか.
Walgreensでのプレゼンで,Elizabeth は Intellihealthが,The Webby Awardをとった,と言っている.これは実際に存在する賞で,しかも,,調べたら,本当に1999年にwinnerとなっていた,,ドラマではあれはDr.Jの業績ってことなんかな,,??
Safeway ってのはカリフォルニアの大手のスーパーで,従業員のレベルは高かったと記憶している(ちゃんとしている).実はワタシはSafewayの敷地の隣のアパートに住んでいたので,24時間営業のSafewayにはめちゃくちゃ世話になった,,,
アメリカのスーパーでは,子供の本が並んでいるようなところは,昼過ぎに行くと,そのコーナーでは本が床に散乱していることがほとんどだったが,Safewayではそんなことはなく,従業員がいつもちゃんと片付けていた.(まぁ,,ワタシが知っているのはEl Camino沿いの複数のSafewayのみだが,,)
なつかしい,,,あのSafewayもElizabethの仕掛けに乗ってしまったのか,,
・labの見学
Walgreensは,契約の前に研究所を見せろ,と言って,それに適した専門家を雇う.まぁ当然かなぁ,,
Elizabethたちは,秘密保持を盾に,簡単には見学させない.一般論ではありうる.ただ,投資を受けようとするのにあれはないなぁ,,
ワタシはいっとき,シリコンバレーのスタートアップで働いていた(出向)ことがあるが,同じフロアでも,立ち入っていい場所とダメな場所があった.ワタシは部外者だったので,契約しているプロジェクトに関係する場所にしか行けなかった.
また,見学は許していたようだが,コースが厳密に決められていて,エスコートなしでは無理だった.
なので,Sunnyがトイレの前までついてきた,というのは,あながち嘘でもない気はする.(ただ,投資を募る相手に,あれはないのじゃないかな,,)
・投資家心理
普通,あんな仕打ちを受けたら,さっさと席を蹴るだろうと思うが,Walgreens のDr.J が,「これだけ情報セキュリティのしっかりしているところは信頼できる」みたいなことをいうシーンがある.
そこそこ投資のラウンドをこなしているスタートアップなら,こういう美しき誤解があるのかなぁ,,,と,ほんの少しだけ思った.ほんの少し.
きっとDr.Jには,冒頭と最後にかかったKaty Perryの Firework よろしく,頭の中で何かがひらめき,スパークしてたんだろう.
WalgreensのElizabethのプレゼンで,Dr.J に対し,昔の業績を出してヨイショしていた.
まぁ,ベタだが,あれは当然だな,,出席者がある程度わかれば,その人達が出願した特許,その人達のウェブの記事,過去の論文は全て調べて,何が好みとか,何が興味ありそうとか事前に調べておいて,はじめからそれをぶつけるか,さり気なく,話題を振っていくとか,,いずれにせよ,普通に調べて分かる情報はすべて使う,,Elizabethはその点はしっかりやっている.
シリコンバレーの企業にしては,けっこうみんなちゃんとした格好してる感じだが,,化け学系ならあんな感じなんかな.
IT系ならもっとラフな格好してたな,,当時は.
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