ページ

2021年7月12日月曜日

[映画] Promising Young Woman

 Promising Young Woman/プロミシング・ヤング・ウーマン」


   L-O-V-E  &  H-A-T-E 

 キャリー・マリガンは Carey Mulligan.マライヤ・キャリー は,Mariah Carey.姓名の違いはあるが,両方ともふつう,キャリーと記載される.

 でもなんとなく,聞いていると,キャリーよりもケァリ,,のような気もするんよな,,

 キャリー・マリガンはそんなに知らない役者さんで,知ってるのは『Drive』,『The Great Gatsby』くらい.『Drive』は冒頭のシーンがめちゃくちゃ好きだわ,,で,この2つの映画のヒロイン像が(違うとわかっていても)ちょっとかぶってしまっている.

 童顔の役者さんだが,その容姿をうまく使ったキャスティングに思ったな.

 ==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)

 こういうのはブラックコメディというのだろうか.そうだわな,,話題の作品とは知ってたのだけど,どこまでブラックかはわかってなかったので,序盤の,ラブコメ風の出会い(再開)→いい感じに,,なんてな展開はこれが救いなんやろな,とか甘く考えておりましたョ,,

 話の筋としては(テーマの重さはおいておいて),難しいところはほとんどなかったのかな,,と.

   大したことじゃないけど,気づいたこと2点.

● Careful how you go

 序盤でCassieが読んでいる本のタイトル.この作品の監督 Emerald Fennel が 2018年に撮ったショートフィルムのタイトルでもある.このとき監督はインタビューで,リアルな女性の悪党を描きたかった,と言ってる.
 このショートフィルムのプロットを見ると,通底するものはあるなー,と.

● Cassieのご両親が観ているビデオ(テレビ番組?)の映画

 これはたまたま知っていた.最近だと,劇中で映される本(上の例)とか,ちらっと映る映画とか,なにかしらのメッセージが込められていると考えて良さそう.

 この映画は,かなり有名と思うが,『The Night of the Hunter/狩人の夜』の冒頭のシーンだ.車を運転しているのはロバート・ミッチャム.
 この男は女性を嫌悪している.未亡人に言葉巧みに近づき,金を奪い殺しては逃げて,を繰り返している.
 この映画を観るシーンの前に,Cassieが男にすることと合わせれば,非常にわかりやすい引用だな,,と.

 ちなみに,,右手の4本の指にLOVE,左手の4本の指にHATEと入れ墨を入れているビジュアルを見たことないだろうか,,,ゲンコツを右左揃えて前に突き出すと,ちょうど,L-O-V-E と H-A-T-E が並ぶ.この映画で有名になったらしい.

 右手は神聖で左手は忌む対象なのだそうだ.

 なかなかインパクトがある映画(めちゃくちゃ幻想的なシーンとかがある)なので機会があれば是非.きっと上手に紹介されている記事やブログがあると思うのでそちらを参照.

   ちょっと,イイ話?を書いた後で気づく.そういえば,,Cassieが最初にRyanとデートして,"たまたま" Ryanのアパートの前に来る.結局,Cassieは,Ryanの部屋に行かず家に帰るのだが,そのとき,怒りに任せて,ゴミ箱を蹴り上げる.
 これは,,なんで? 
 ほらほらきたで.男は甘い顔したらすぐこれや,こいつも懲らしめてやろう,,,といういつものルーティーンに入ろうと思ったのに,そうならなかったから?  やっぱりそうかな?  あぁーん,私期待してたのにぃ.鈍い男は嫌い! みたいな,そういうのではない?  そこまでに至る描き方がわりと,,いい感じだったので,あのシーンはどうやったのかな,と.
 私が鈍感すぎてコンテキストがわかってないのかもしれない.

 まだあった,,Madison は,例のビデオを Cassieのところに持ってくるが,あれは,,,1) これが全てだから,もう連絡すなよ 2) あんたがお熱の Ryanもここにおるで,,3) その他 ,,のどれなんでしょう,,なんとなく,2) っぽい気がするのだが,そんなための前フリあったかな? 

 上のような簡単なことも理解できてないので,言うのが気が引けるが,完璧なシナリオだなーと.
 基本,Cassieは,壊れてる.男たちに制裁を与え続ける.しかし,,Dr.Green(?)が罪の意識に苛まれているのを見て,悔いている(壊れている)人もいるということがわかり,復讐ノートを捨て,人生を取り戻そうと,Ryanのもとへ謝りに行く.
 二人はいい感じになり(パリス・ヒルトンの歌までデュエットしてしまう,,),,が,しかし,Ryanも,あの事件の場に居たことがわかり,,カウンターパンチを食らったように,,前にも増して壊れてしまう.
 そして,壊れているDr.Greenを味方につけて,最後の仕上げに.

 最初から最後まで流れるように,うまーく感情をコントロールされた気分.

0 件のコメント:

コメントを投稿