「Peacemaker/ピースメーカー シーズン1 (E1-8)」
うぉーい,,面白かった!!!!
『The Suicide Squad/ザスーサイド・スクワッド』の彼,にフォーカスしたスピンオフ.
Project Starfishでの計画のブリーフィング時にボンクラな質問をしてた,あの調子,,そのままのエピソード8回分.
同じ人が演じていて,同じ人が監督(大部分のエピソード),同じ人が脚本,ということで,このドラマでは,Peacemakerについては,映画とボンクラの粒度,世界観が全く同じ.こういうことって簡単にできるんだろうか,,観る人(ワタシ:つまり作り手から見て他人)が持つであろう印象ってのが的確にコントロールされてる.
関西では吉本新喜劇ってのを週末にテレビでやってた(今は知らない).それは基本,各芸人のしつこいまでのギャグが連発する喜劇,なんだけど,体裁は,ベタな人情劇で,ストーリーを追うと,ホロリとさせる内容が入っている.
このPeacemakerもそんな(?)感じ.
ストーリー自体は特段新しそうにも思わないが,キャラがしっかり立っていて,ぶれないのでボンクラな世界観にどっぷり浸れる.
メインはエイリアンの侵略を防ぐ,サブとして,各キャラの成長,というか,人となりを見せていく感じ.
シーズン2も早々に決まったそうだが,ここからどう持っていくかな,,
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
Peacemaker(Chris Smith)は,Project Starfish後(Bloodsportに撃たれた後),病院で治療を受け,ある日突然解放される.本来服役してたのだから,また刑務所へ,と思っていたら,,である.
すぐに,Amanda Wallerによって遣わされたClemson Murnから,Project Butterflyへの参画をオファーされる.断れば,やっぱり刑務所行きだ.
よくわからないまま,上院議員の暗殺を命令される.
暗殺実行前後の過程で,バタフライ型のエイリアンが地球を侵犯しようとしてそこら中にいることを知らされる.
エイリアン(バタフライ型,,だが,日本人的にはカマキリみたい)側は,自分たちの星を自分たちの愚かな行動でダメにしてしまっていた.そして,住処として密かに地球に入ってきていた.
ずっと人類と共存する形で過ごしていたが,物語の1年ほど前に,エイリアンクィーンが,地球を乗っ取ろうと計画し,エイリアンたちが人の身体の中(脳)に入り,その人,として暮らしていたのだった.
クィーンは上院議員(Goff)の身体をのっとっていた.
Amanda Wallerはそのことを阻止すべく,Project Butterflyを立ち上げた,,そこでリクルートされたのがPeacemakerだった,,
クィーン(Goff)は,温暖化などを無視し続ける人類を見ていて,これは自分たちと同じ末路をたどる,,と考え,地球のために人類を排除することに決めた,,のだった.
もともと,Amandaから何かしらの罰として,Project Butterfly に参画している面々は最初は仲違いばかりだったが徐々に結束していく.
メンバは過去のトラウマや,人間関係に向き合いつつ,最後には,エイリアンたちの食料供給の源を絶ち,地球を救ったのだった.
====
・John Cena
すくなくとも,,Peacemakerというキャラを演じる限り,違和感まったくないな,,と.演技がうまい,というのかどうかわからないが,,
John Cenaは,プロレスリング選手,,ということで,Rock様のDwayne Johnsonしかり,,,体を張った演技をしてるわけなんで,キャラさえ選べば,映画/ドラマの演技くらい楽勝なんだろうか,,
・オープニング
なんとも言えない,見飽きないダンスアクト.みんなそこそこキレあるんじゃ,,と思うけどどうだろう??
無表情でいい味出しているSophie刑事がお気に入り.
・成長
Peacemaker,Adebayo, Hartcourt, Economos のメインキャラはみんなそれぞれ成長したんだと思う.が,,
Vigirante は,,,,,,安定のsociopathのまま.まぁ,,やつはこっち側の sociopathだから,,ヨシ,なのか,,
・最高の場面
エピソード6 で,Goffが,他のエイリアンを集めて,刑務所に乗り込んでいく,並行して,AuggieがWhite Dragonへと返り咲く一連のシークエンス.BGMがMonster (by Reckless Love)で,ドハマリ.
映っているのが,推してたSophieだったってのもあるか.いやー,テンション上がった.
このシークエンスの最後,乗り移った体で,スマイルを練習するエイリアンたち,,
お見事でした.
・バタフライGoff(クィーン)のロジック
彼女は,地球という星を救うため,人類は滅ぼしてもいい(どんなコストを払っても),ということで,Peacemakerの平和のためならコストを厭わず(人殺ししてもOK),という誓いと同じだと思っている.
ペットになっている間に,Peacemakerのその誓いを知り,仲間になりうると思っていた.なので,最後,Cowのテレポーテーションの手伝いを頼んだ.
・人類滅亡を防いだもの
身近な友人たちが苦しむことになる,ということで,,Goffの考えはPeacemakerには受け入れられなかった.友達の存在が人類滅亡を防いだ,,そういうことか.
・成長の結果
別にこのショーに限らないが,ドラマ≒人が成長する,変化する,,ってのが必ずある.
Peacemaker,Adebayo,Economos,Emilia は間違いなく,劇中で変化した.そして,一緒に撮った写真をニヤニヤして眺めるほど,人とのつながりを意識し,それを大切に思う人間になった.
エイリアンをやっつけるというメインのプロットと,その過程で心を通わせていく,というサブプロットがいい具合に混合している.
どんな映画,ドラマ,小説でもこの構造のはずだが,このショーはそれをかなりうまくやっている.
,,で,,一部描写の過激さから,当然,大人向けのショーであるはずで,それでも,成長の表し方が「友達を作る」なんかなぁ,,,というのは,ちょっともやもやする.
それだけ,人とつながる,ということを疑似体験させることが大切なんだろうか,そんだけ,みんな,人と繋がれない,と思っているのだろうか,,,,
友達となる,というのは結果であって,その手前の,各自個人個人の問題を乗り越えた,ということが重要なんかもしれんけど.
・最後
Peacemakerがトレーラーハウスの前で腰掛け,その横にAuggie,間にGoff,手前にEaglyと映る.
一見,Auggieがめちゃでかく見える.ポーズのせい? Cenaは184cm,Patrickは182cmのようなので,身長差は少しでむしろCenaのほうがでかいけど,,
まだ,Auggieの存在が大きいという意味か,,,
・バタフライGoffはどうなった?
最後,,Peacemakerのもとに戻ってきた.最後のエサのこともあるからか,,,しかし,食料を提供してくれるCowは死んでしまったし,,もう,Goffの未来はないはず.
だから,新たに人に乗り移ることも諦めて,,それなりのシンパシーを持ったPeacemakerのところに戻ってきたのか,,
・シーズン2 に望むこと
シーズン1で彼ら(Vigirante除く,,)は成長した.だから,逆戻りはしないでほしい.シーズン2も,きっと,ドタバタで仲間内であーだこーだはあるだろうけど,底にあるのは,シーズン1で得た信頼とか仲間意識であってほしい.
昔日本では学園モノのドラマが青春モノのドラマとしてたくさんあった.大体1話完結で,誰かが問題を起こし,最後に解决となり,その過程で,問題を起こした生徒に変化が生まれる(ドラマ,である).
が,,なのに,,次のエピソード(たいてい次の週)には,その生徒は,また,もとの問題児に戻っている,,それをずっと繰り返す,,興ざめする一瞬だった.
そうならないように,,お願いします,,
シーズン2も観るわ.
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