「The Dropout S1E2/ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女 シーズン1 エピソード2」
今回はタイトルが Satori ですよ,,セイトリ,,サトアー,あ,悟りやんか,と.どう悟ったか,,闇落ちの始まりのような.
実話ベースなんで,さほどすごいことが起こるわけじゃなく,冒頭の証言シーンを見ても行末はある程度わかるわけで,もしかして,enjoyしにくいかもだが,今回もかなり楽しめた.
デモ,投資家へのプレゼン,,ワタシはある程度間接的,直接的に経験したことと結構関連することで,わかるわー,というところが多かった.
Amanda Seyfriedは,IMDbによると身長160cmくらいだそうで,画面内でも小さい女の子という感じが余計に強調されている感じがした.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
最初のデモ機の実験は失敗した.ほぼ同時に,電力供給を止められてしまう.資金(親からの600万ドル)が底をつき始めていた.
Elizabethは金策に走る.
次の資金としては,大手製薬会社に話を持っていかないとダメだが,プロトタイプがないと話を聞いてくれない.しかし,金がないとそのプロトタイプが完成しない.
Oracleに投資した投資家 Don Lucas の訪問を受け,動作しないプロトタイプを前に,Elizabethは彼を説得し,OracleのCEOでもある,Lally Ellisonとのミーティングを設定してもらう.
ミーティング当日,Sunnyからアドバイスをもらう.ミーティング後,両親にSunnyを紹介することになっていた.
ミーティングはクルーザーの上で行われた.
Lallyは製薬会社との打ち合わせをセッティングを約束してくれた.プロトタイプが用意できるのなら,という条件で.
さらに,,彼はElizabethに,もっと積極的に,かつ,絶対にばかけたことは受け付けるな,従業員を首にすることから始めろ,戦え,そうでないと目指すCEOにはなれない,とアドバイスする.
ミーティング中に,彼女の父が倒れる.急いで病院に駆けつけるElizabethだったが,父に,仕事の戻れ,と言われ,会社へ戻る.
プロトタイプが完成するまで一日24時間毎日働け,従業員はいくらでも交換できる,と言い放つ.
なんとか動作するプロトタイプが完成し,スイスにあるNovartisへ向かう.が,,滞在先のホテルでプロトタイプを確かめたところ,,動作しない.
どうやっても動かないので,,正常に動いた時のデータを使いデモをする.
その結果,1億6,500万ドルの資金を調達することができた.
祝のパーティの席で飲みすぎたElizabethを心配して,秘書がSunnyを呼んだが,,秘密にしていた彼を呼び出したことで,Elizabethは彼女を首にした.
ElizabethはデモはフェイクだったとSunnyに白状する.
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・Elizabeth Holmes 闇落ち
冒頭,デモの初披露時,彼女は,良いビジョン,志があって,従業員にもそれが浸透していた感じはする.
しかし,彼女自身は技術に詳しくなく,CEOとして金策が自身のメインの仕事と思い知らされる.
その中で,大物投資家に,なりふり構わずやれ,と言われ,父にも,プッシュされ,,スイスでどうしようもない事態に陥り,,デモをごまかす,,という手に出た.闇落ちだ.
プロトタイプが動かないと知って,去ろうとするDonを説得したときの言葉は,言いくるめてやろう,というのと真の気持ちからの言葉の半々のように思えた.説得力はあった.
なので,,クルーザーの上での会話が緒となり,チームを鼓舞することでアドレナリンを出しすぎ,スイスで闇落ち,,と描かれた気がする.
彼女は,スイスでは当座しのぎに,100%のズルではない,という気持ちで嘘のデモをしたはず.なりふりかまってられない,というやつだ.
そして,,Lallyのアドバイス通り,ちょっとしたことで秘書をクビにする.まずは従業員を首にすることから始めろ,,,
・また特許の話
サラッと出てきたIanの言葉,彼女は科学的な意味では何もしてないのに発明者として特許に名を連ねている,,,と.
米国では,発明していないのに発明者として特許申請していたら,その特許はそれだけで無効である.
じゃー,発明者ってなにやねん,ということになると難しい.
発明ってのはアイデア出して,具体的に実施できる状態にする2段階があって,その1段階目(アイデア)だけでも発明者になれるといえばなれる.
Elizabethの場合,技術のことはわからないけれども,いいアイデアを出していたら,発明者としては適切なのかもしれない.
なんだけども,わざわざこのIanの言葉を挟むあたり,,なんも貢献していないのに発明者としてしゃしゃり出てるよな,という感じをだすためかもしれないな,と.
となると,最初から,Elizabethは,道を外していたのかも,,しれないな,と.
この発明者の話は面倒で,特許絡みで裁判になると,例えば被告側は次のような作戦がとられる.
妙にたくさんの発明者が並んでいる場合は,一人ひとりに何を(その特許のどの部分を)発明したのかを詳しく述べさせることで,実際には発明していない人が含まれていないかあぶり出す,,で,特許付は無効だ,と主張する,,てな感じだ.
実際,Elizabethが発明者となっている特許を見ると,90%くらいは連名になっている.単独での特許出願は10%程度だ.ただ,,これを持ってどうのとは言えないかな,,と.
・Oracle
2000年に入って,Oracleは飛ぶ鳥を落とす勢いの会社だった.サンフランシスコの空港から,それこそ,舞台となっているPalo Altoへ向かう途中(国道101号),なんもないところに,めちゃくちゃキレイ(全面鏡面ガラス張り)な建物が見えていた.それがOracleノビルだった.
また,シリコンバレーに数ヶ月おきにでかいOracleのビルが建てられていた.
周辺のエンジニアがたくさん集まるような集合カフェテリアで,また,Oracleのビル建つらしいで,,とかよく話題にしていた.
・スイスでの出来事
どのくらい事実に基づいているかわからないけど,,あれは,,ないな.デモ機を持ち込んでデモするのに,サポートするエンジニアが同席していないのはありえない.
普通の感覚だと,あのシーンを見たら,あ,フィクションだな,とおもうくらいありえない.
だから,ほんとに,スイスのNovartis社に行くのに,エンジニアを連れて行ってなかったのなら,,さすがにアマチュアすぎる.
・Holmes家
前回のエピソードで,Holmes家は財政的な危機に陥っていたが,,相当金持ちなんだな,,
娘がStanford大学へ進学,親がその学費を出す前提でいた,というだけでもすごいが,学費を含めて,投資として600万ドルを出資していたって,,6-7億円ですよ,,,,
そんなの,,出せます?? 相当だ.
Elizabethは,カップヌードルの作り方も知らなかった.それだけで,どんだけお嬢さんなんかがわかるというもの.
Sunnyは,金持ちなのにElizabethの会社には投資してなかったんかいな,,そこは一線ひいていた,,ということなんだろうか.
なんか,,本質とは別のところでひりひりする話だわ.
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