「The Dropout S1E7/ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女 シーズン1 エピソード7」
もうあとは堕ちるだけ,,という感じの前回のラスト.
今回は,ほんとに,終わりの始まりが始まった.
Elizabethがどう考えた,どう動いた,とかいうより,もうリーガルの話に移ったような回で,Elizabethは部外者っぽい感じ.
個人的には,Theranos側の弁護士David Boiesらが,新聞社に来て,お互い録音しながらやりとりするところは息詰まるシーンだった.
あの,一言も失言が許されない感じ,,わかるわぁ,,デポジションみたいだ.
今回,CarreyrouとJudithの演技は素晴らしいと思う.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
2015年
Elizabethは元大統領ビル・クリントン,未来の大統領Joe Bidenと対談し,プライベートジェットで飛び回り,野菜ジュースを飲んで,TIME誌のインタビューを受け,絶頂期.
しかし,その間,ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のCarreyrouは,各地でTheranos社の診断結果がおかしい,喧伝されていることが嘘である,などの証言を集めており,それをもとに,80の質問をTheranos社に送っていた.
Theranos社側では,その質問の内容から,誰がリークしているのかをすぐに理解し,弁護士David Boiesらが,NDA違反,医者の患者情報の保護の違反などちらつかせ,次々と証言させないように進めていく.
また,WSJのオーナーRupert MurdochがTheranos社に投資したことを知ったCarreyrouは,自分たちのTheranos社を糾弾する記事は抹殺されるだろうと危惧する.
Carreyrouはそうなる前に,早く記事を出したかったが,上司のJudithは質問への回答を得るまでは駄目だ,がまんしろ,と諭す.
そんな中,Theranos社のリーガルがWSJに乗り込んでくる.
質問により明らかにしようとしているらしいこと(=Theranos社の不正)に対する事実は証明できないだろう,,と.証言するものもいない.
そんな状況で記事を出すのか(訴訟問題になるぞ),とDavid.
Theranos社の営業秘密を公開せよと脅すのか,,
Carreyrouは,では,(営業秘密に当たらない?)質問に答えろ,と粘る.
ついに,Theranos社側は失言を繰り返し,それに気づいたDavidはミーティングを急に終わらせる.
ElizabethはGeorgeにサポートを求めるが,孫のTylerに諭されたGeorgeは,過去の大統領の例を出し,間違った助言に耳を貸した,という.
確証を得たCarreyrouとJudithはその夜,記事を出した.
===
・ナンバープレート
DAZ KPTL -> KPTLはキャピタルだな,,わからないので,,調べたら,マルクスの著書「資本論/Das Kapital」のことだそうだ.
これ,オレは金持ちだぜ,ってこと? ま,プレートよりあの車を見たら,,一目瞭然.
・Richard
ついに,Theranos社を糾弾する記事が出ると知り,ガッツポーズを繰り出す.
しかし,,家族と祝え,とCarreyrouに言われ,,,妻がとうの昔に家を出ていったことを思い出す,,
ふっと我に返り,何をやってたんだオレは,,と.
虚しい瞬間だったなぁ,,
・訴えられるいということ
MarkもTylerも他の人も,,結局訴えられる,ということを極度に恐れている.
LindaがTylerに言ったように,とても対応できないような金額になる,と言っている.
そう,,正義があっても,訴訟は金がかかりすぎて,その意味でとても恐ろしいことだ.
スラップ訴訟にも見えるが,そういう理解でないと,殺し屋を仕向けられているわけでもないのに,あの皆のびびりようは理解できない.
・Elizabethのネットワーク
冒頭の,Clinton,Bidenとの対談(大統領級!)もそうだが,Rupert Murdochも抑えていた,というのにびっくり.
もしかすると,嘘も大きくなると,偽の威光がバリアになり,細かく詮索されることがないのかも,と思えてしまう.
嘘で塗り固めても,ある程度,ステイタスを確保するとあとは,流れ作業的にいけるのかも,と思ったりする.
・restraining ordre
単なるNDAと思っていたら,restraining orderにサインせよ,というLinda.Tylerもその祖父母も驚く.
このrestraining orderってのは,,なんだ? 差し止め要求とか接近禁止命令とかで使うようなのは小説とかで見た気がするが,,この場合はなんなんだろう.
あんだけみんながおどろくってのは,よっぽど,ないわーってレベルのことなんだろうな,,
あの婆ちゃんが頭良くてよかった.Tylerの立場を理解し,弁護士に意見を聞くことであの場を切り抜けた.
・Mark のメールダウンロード
メールをダウンロードしているのが見つかってしまい,,というスパイ映画のような下りがあったが,いま,IT系とか,研究機関であれば,あの仕組みは取り入れられているだろう.
ワタシの会社でも,外部ストレージに会社のデータを格納すればすぐにフラグが立つ.
研究所の主任であるMarkがそれを知らないはずはないので,,あんなスリリングなことが起こるとは思えないなぁ.
やるとすれば,,会社のPCで表示させて,それを動画で撮る,あるいは,写真で撮る,,くらいか.もちろん,大抵のそういう会社では,撮影は禁止だ.
自主性に任されているか,会社に入るときに,カメラレンズにシールを貼るか,,ちなみに,うちの会社はレンズにシールを貼らないと入れない時期があった.
他社から商談に来るような人には,専用のシールが守衛で渡されたりする.
・緊迫の打ち合わせ場面
実は,,あんまりあの全体像がわかっていない.DavidがCarreyrouたちを脅かしにやってきたのは確かだが,そんな記事(って前もってわからないはずだが,質問の内容から想像したのだろう)を世に出したら,どうなるかわかってんだろうな,くらいのノリだが,どうなるんだろう.
名誉毀損とかだろうか,,
コーラのレシピを教えろというのか,とLindaが言うのは営業秘密を尋ねているぞ,という意味だが,それを聞こうとしても別にかまわないはず.こたえなければいいだけだから.訴訟にはならない.
とはいえ,,Carreyrouが粘ったように,WSJ側の質問にこたえない理由にはならない.
なので,,もともと噛み合ってない気もするのだ.
しかし,結果として,
・Siemensの機材がある.比較実験のためだけに使う
・過去に宣伝していた数滴で検査できる,というのは不正確と思っている
・全部の検査を自前でやっていないのは認識している.これは遷移期間で旅(まだゴールに着いていない)のようなものだ.
というCarreyrouが知りたかったことの一片が情報として得られる.
これらはリーガルとして失格で,みな失言しまくっている.
ワタシは,この,旅の最中だ,というところにポイントがある,と思ったが,サードパーティ(Siemens)の機材を使っていると認めた,ということが大きいみたいだ.
直接的には,そうは言ってないとは思うが,,
ドラマの作劇的には,もう少し,,視聴者(ワタシ?)にやさしく,どんなことに確証が持てれば,記事にGoを出す,というのをさりげなく,CarreyrouとJudithの会話にでも入れておけば,あの失言の時点で,よっしゃぁ!となれた気がする.
さて,Georgeにも,ほぼ見放された感じ,WSJの記事で一斉に皆のチェックの目が入るので,,,どうなるのか,,,
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