「Under the Banner of Heaven S1E2/アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実 シーズン1 エピソード2」
なんか,くらーいおもーい展開.
ワタシはカルト宗教系の話はもともと,ちょい苦手なんだよな,,話が全く通じなさそうな人たち,,が一番怖いと思ってるので,,
ここでは,モルモン教,という,まぁ?確立された宗教が題材で,おそらく,特殊な家族Lafferty家ってのがでてきて,ここに,同じモルモン教徒ではあるけど,立ち位置としては普通の人(Brenda)が入ってきて,,皆の心がかき乱され,,おかしくなっていく様,,,をそのおかしくなった最終地点で回想の形で見せられている.
ストーリーは一つのタイムラインの現在,と過去のある時点,の両地点からスタートしてできる2つのストーリーを並行して見せていく,,過去のストーリの行き着く先は現在なのでもうわかっている,,
カルト一家,もとい,Lafferty一家の次男?(家長のAmmonが不在の際の責任者)Danは,「Falcon & Winter Sodier/ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の"Captain America"じゃないか!! なんかどこかで見たな-,見たな-,,,と思いつつ,さっきやっと思い出した.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)
・回想(Lafferty一家)
家長Ammonがいなくなった後,家を仕切るDanと,右腕のRobinは,家業のカイロプラクティックの新しい技術をLAで仕入れ,実践していた.
しかしそれを含め全てが上手く行かず,,経理を担当するDanの妻Matildaも,対応しきれていない.
そんなMatildaをBrendaは,今でもあなたは神の声が聞こえている,,と励ますが,,
Matildaは,税金などの督促の手紙への対応をDanから無視しろと言われ,神の声がそれを支持した,,と思い込み,放置.
その結果,,政府の捜査官が家に来て資産を差し押さえてしまった.怒り狂うDan.
・回想(Brenda)
Brendaは聡明さを見せるが,その分,Laffertyの男たちからはいぶかしがられる.
Brenda は,テレビのニュースアナウンサになる.
Allenは,Brendaの家に行くが,,今一つ,リベラル寄りのBrendaの父親には好かれない.
・現在
DanとRobinは,税金に反対するグループに属していた.Robinは,政府の自分たちへの"介入"に対し不満を持っている.自分たちは神の法に従っていて,政府の法に従っているわけではない,,と.
Allenはそのループで,1度見かけたことがある男が怪しい,,と供述.
Allenの家の近隣の女性が,モルモン教徒の預言者のような長いヒゲの男たちが4名車でいるのを見ていた.
Billy刑事は,そいつらが森に隠れていると踏んで捜索する.すると,森で銃をぶっぱなしまくったあとを見つけ,誰かに見られていることに気づく.
子供の女の子がちらっと見え,追いかけると,,森の中に家を発見,近づくと,,家の中では銃が構えられていた,,
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・3つのストーリーライン
一つは,,現在.メインはJeb.犯人探し.
もう一つは,Allenの回想.Brendaがメイン.
別枠として,,モルモン教の創始者,Joseph Smith の話.これは,モルモン教の正史,と思ってよいのか?? (しつこいが,,誰視点なんだ,,)
・4名の不審者
長いヒゲの男たちを見た,,との証言.
最初,これ,場所はどこなの,,と思ったが,当然,Brendaが殺された家だわな,,
,,となると,,Allenがヒゲの男を探せ,ということと符合する.
Allenは,そのうちの何名かに,あるグループ内で会ったことがあるという.
そのグループ,とは,税金に反対するグループで,DanもRobinも属しているとな.
・パラダイムシフトは革命により起こる
これは,Thomas Kuhn の著作に由来する表現だが,おそらく,,進化(evolution)でなく革命(revolution)により,パラダイムシフトが起こる,という風に捉えられていると思う.
パラダイム(常識,とか,思い込みとか,,)は大変強固で,外圧で何かしら変化することはない.変化(シフト)が起こるのは,内部崩壊,内部での革命によるしかない.
宗教はまさにパラダイム.外からどれだけ,似非宗教だとか攻めても,どれだけ,信者を追い込んでも,信者は,あー,私を鍛えている,テストしてるんだ,という考え方をする.つまりパラダイム/宗教は外圧に対して大変強い.
が,,一旦,は! おかしいのでは,,と内部で気づくと,一気に崩壊する.
Danは,お客さんが減って,事業がうまくいかないのでイライラするが,急にスッキリした顔になって,,あー,俺たちは今,試されている,正しい神の道にいるんだ! と,悶絶もののポジティブ思考になる.
まさに,,パラダイムは外圧では変化しない,むしろ外圧で強固になる,,とはこのことだ,,,
・Allenの家の扉の血のあとは,,Allenのものではない
ちょっと納得できんな,,というのは,前回のエピソードで誰かの血濡れた手が扉の上に置かれるのを見ている.
結局,誰の視点やねん,と思うのだが,ちゃんとそれがあとで回収されるんだろうな,,
・Ronのポジション
Ronは家長Ammonには指名されなかったが,それは,より,進歩的な考え方をしていて事業をやっていこうとしていたから,,なのか.
それでも,Brendaの活躍には快く思ってない風に見えた.立ち位置がよくわからない,,
・Joseph Smithの話
とりあえず,,苦難を受けるが,,耐えて,,でも,過激な行動に移る,,という,Dan&Robinの行動と並行しているのか???
Smithは馬車で立ち去るときに,多くの銃を隠していた.これは,暴力もありやで,俺らは,,という意思表示に見えたんだけど,,どうだろ,,ここのパートはどう見れば良いんだ?
・犬の悲劇
Joseph Smith がリーダーを務めるコミュニティの少年が飼う犬が無惨にも殺されてしまう,,
Allenの回想で,自分の家族の異常さを示す例として,,ちょっと用事をさぼったら,,罰として,自分の子供達がかわいがっている犬を殴り殺す,,,
後者は,自分の家族がやばいということを示すための文脈ででてきたけど,なーんか,,対になるエピソードかな,,,と思ったけど,まとめきれない,,笑
・Brendaの一家
こちらもモルモン教徒だけど,あきらかに,リベラルといえる.だから,ふるーい考えのAllenに納得出来ないのは当然.しかも,,それぞれ,しっかりしたイデオロギーがあるので,余計に相容れない.
イデオロギーについてうるさい人は,もう,イデオロギーのスコープがしっかりしているので,少しの違いも無視できない.
いい加減な人は,なかよくすることが大切なので,小さなイデオロギーの違いなんて(もしかしたら大きくても)簡単に無視できる.
なんかよく見る光景である気がする.
もしかしたら起こっていることは,何もミステリアスなことはなく,保守的な過激派のようになった男たちが,リベラルな女性を殺した,,というだけなのかも.
けども,背景として,女性差別的な保守思想,社会通念を共有しない人間たちの振る舞い,など,現在にも見られる問題にフォーカスしようという試みの作品なのかも.
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