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2022年9月3日土曜日

[海外ドラマ] The Sandman/サンドマン S1E11


The Sandman S1E11/サンドマン シーズン1 エピソード11」
 



  なんだ,このエピソードは,,完全にボーナスエピソードっぽい.

 モーフィアスの行動の裏付けが,1-10のエピソード,という気はするけど,,

 なんせ,最初,ずっとアニメーションで,あれ,なんのドラマ?という感覚.

 
 さてさて,,原作?のNeil Gaimanって人はよく知らないけど,唯一知っているのが,ドラマ「American Gods/アメリカン・ゴッズ」の世界で,これは,世の中のいろいろな神,がアメリカに住んでいて,ハイテク,という新たな神にどう立ち向かうか,,みたいな話だった.
 この「サンドマン」は,主にはギリシャ神話の神がベースと思うので,なんかそういうところに関心というか,創作のベースがあるのかと思った.

 関心,という面でなくて,ビジネス的なことを考えると,広くみんなに共有されていることがベースというのは物語を語る上で強いな,と思う.それが,あまり意識されいないくらいに,自然に共有されている方が強いようなきが気がする.
 なので,神話とかがサブテキスト的に出てくるのは強力.

 一方で,逆に,その共有ができていないと,制作側の意図のようには物語が入ってこないな,と.
 



 ==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑)



・猫の話

 人間の家で大切にされている猫が,別の猫に集会に誘われる.集会では,在る猫が,人間と猫の立場が逆転していた世界があることを示し,皆でその世界を取り戻そう,というような話をする.
 多くの猫がそれを信じることができた時,奇跡は起こる,,

・Calliope

  デビュー作がベストセラーとなった Rchard Madoc は,次回作の案がまったくなく,代理人からせっつかれる毎日.
 そんな折,有名な作家への贈り物の見返りに,叙情詩の女神,Calliopeを譲られる.

 彼女を自由にするという約束を反故にしながらCalliopeから"奪い取る"Richard.そして彼の本は再びベストセラーとなる.

  彼女は,3女神から,元旦那のモーフィアスに助けを求めよ,とお告げを受けて,助けを求める.もともと,彼女はモーフィアスに嫌われていると思ったので,助けを求めるなど考えていなかった.

 モーフィアスはやってきて,Calliopeを救い出した.彼女は自由になった.モーフィアスは,自分が囚われの身になって,考え方がかわったのだった.
 そして,Richardを完全に破壊することはしないでおいた.昔のモーフィアスではなかった.

 ===

 やっぱり,完全にボーナスエピソードだった.ルシファーとの戦いがあるんかいな,と思ったが,あるとしても,シーズン2だってことだな.

・猫のエピソード

 子供の頃に読んだ?ような気がするエッセイを思い出した.それは,いつ奇跡は起こるか,という内容だった.

 サッカーの試合で,奇跡的な逆転劇があったときのエッセイだった.

  奇跡的なゴールが起こる直前,スタジアム全体が,そのシーンを想像していた,奇跡とはそういうときに起こるのだ,というものだったように思う.

 布教する猫もそのようなことを目指しているように思った.ま,信じるものを増やす,,そういうことだ.

 あと,猫が夢を見るのか,というのも実は興味深いな,と.絵では,かつて人間を手玉に取って遊んでいたことを思い出して,つまり前足で人間をあやす夢を見てたんだろう.

 こんなときも夢の国,は大切だ,と.夢,とはなっているが,本来的には,内面の自由,というか意識の力というか,,そういうもんは大切だ,というメタファーかな,,

  モーフィアスが治める夢の国がなければ,人間と猫の立場が逆転することはなかった.今も猫たちは,夢の国の言葉を信じて,信者を増やそうとしている,,,ということな.


・Calliope

  名前は覚えてなかったけど,さすがにホメロスの名前が出てくるあたりで気づいた.

 あー,有名な作家は,アイデアの泉として,Calliopeを"持って"いたのだな,と.

  lawにより縛られているというのはよくわからんかったけど,まぁ,そういうことなんだろう.
 で,彼女はモーフィアスの元妻であった.このあたり神話が関係しているのかドラマの創作なのかは浅学ゆえ,わからない.

 
 大人の描写と言うか,なるほど,と思ったのは,アイデアを得るということ,Calliopeの創作の力を得るということ,,の描写.

 Richardは最初はなんとか彼女の気を引こうとする.創作のヒントを貰いたいからだ.しかし拒絶される.
 代理人に急がされて,,意を決して彼女の部屋へ行く,,,,顔に傷を作って,一心不乱に文章をタイプする,,そういう流れだ.

 つまり,彼女から奪う,というのは,レイプするということだ.直接描いてないけれども,まぁ,そうとしか考えられない.
 創作のたび,アイデアに行き詰まるたび,Richard(元の"持ち主"の作家も)は彼女をレイプした,ということだろう.
 直接的比喩的,両方ともにそのまま,,の話だ.


・モーフィアス-Calliope

  結婚していて,子供がいたようだ.なにかそこに悲劇があった?

  そのことで別れた,あるいは,Calliopeが去ったのだろうか,,囚われの身になる前のモーフィアスはそれが許せなかったのか.
 だから,助けに来たモーフィアスを見てCalliopeは意外そうだった.もしくは,3女神からそのサジェスチョンを受けてもかなり疑問を持っていた.

 このあたりもいつか語られるのだろうか,,

・Here comes a candle

  これは,Calliopeの元所有者の作家が,昔の作品でもう一度出版してほしい,と思っていた本の名である.

 これは,,内容は何もわからないけど,,Calliopeの力を借りずに書いた本ということだろうか.もうCalliopeを手放したので,自分の力だけで書いた本が世間に評価されるのを見てから死にたいと思ったのでは,,
 自殺した,ということで,上のこととは逆に,自分には才能がなく,結局,Calliopeが成功の要因で,それのみによって成功したということが証明されてしまったから,,絶望して自殺したのじゃなかろうか,,


 
 こういう流れで「American Gods/アメリカン・ゴッズ」も演りたかったのかもしれないなぁ,,でも,やっぱりあっちは失敗だったと思う.浅学者には面白くなかった.
 あれがあったおかげか,「The Sandman/サンドマン」は面白かった.

 次のシーズンに期待.





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