「The Equalizer 3/イコライザー THE FINAL」
邦題は,THE FINAL とある.トリロジー完結ってことかね.
観てみたら,うーん,そらそうかな,,と.ジャンル映画であって,そのジャンルはアクション,だと思うのだけど,もうほとんどアクションがない.
でも,それを味なのかも,と思わせる存在感がデンゼル・ワシントンにはあるな,と.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑
マッコールは,シチリア島で,ある犯罪組織を壊滅させたが,不注意で怪我を負う.
そしてイタリア南部の港町でついに気を失うも,親切な人々に助けられ,地元で尊敬を集める医者のもとで居候をさせてもらい,怪我の療養をする.
その間に,CIAのコリンズへ匿名の電話をし,自分が壊滅させた組織について調べさせる.コリンズはその情報を元に,麻薬密売の組織を暴く.
マッコールは,町の人々に受け入れられ,自分もここで平穏に暮らすべきだ,と感じ始めていた.しかし,町はマフィア風情のヴィンセントに蹂躙されており,自分の友人達がひどい目にあうのを見て,マッコールは,ヴィンセントの弟を殺す.
町の人々はそれについて誰もマッコールをヴィンセントに差し出さなかった.
その最中,コリンズはマッコールを追って,港町まできていた.イタリアでのテロリストの犯罪をたどり,この港町のマフィアにもたどり着いていた.
ついに二人は会話をするが,コリンズはなぜ,マッコールが自分に情報を与えてくれるのかわからない.とぼけるマッコール.
ヴィンセントが弟の敵ということで,町を,マッコールを攻撃しようと決めた日,先手を打って,マッコールはヴィンセントの家に忍び込み,全員を抹殺する.
マフィアの攻撃を受けて負傷していたコリンズを見舞うマッコール.後日,元同僚である母親のことにメモで触れ,それがコリンズを選んだ理由だと明かす.
また,マッコールは,タクシー運転手をしていた時の客のトラブルの元であった犯罪者を追うと,冒頭の犯罪者に行き着いたのであり,その客がサイバー犯罪で奪われた年金分を取り戻したのだった.
コリンズはその年金をマッコールの客に届ける.当然,その客は誰が自分のためにそんなことをしてくれたのかわかならいのだった.
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アクションはほとんどなくて,ブルース・リー映画みたいに,最初はためてためて,悪いやつの悪行を見せて,うぅーってなったときに,え,あの人が?的に,悪に立ち向かう.
一旦戦うと,これまた圧倒的で,相手のラスボスとも一瞬でかたがついてしまう.
このプロットでは深みゼロでは,と思うが,なんかしらんが,デンゼル・ワシントンが圧倒的な存在感で埋めてしまう感じ.
実際年齢的にアクションシーンはきついと思うが,病気療養の状態ってことでうまいことごまかしているし,プロットのためてためて,のために,すぐに戦うようなことはしない.
一方で,町の人達との交流が淡々と描かれ,そんなとき,デンゼル・ワシントンの演技力が威力を発揮する.
あの町の描き方もすごく魅力的で,自分があちこちの町に旅行したときの雰囲気を思い出したりした.
ベタに,『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいに,建物の壁に映画を映すとか,リハビリで階段登るのもやっとなところから,段々と回復して軽く登れるようになる『ロッキー』描写とか,,デンゼル・ワシントンがやると説得力がある.すごい.笑
最後のヴィンセント邸襲撃のところの裏で,あの祭り,,はなに?『ゴッドファーザー』感めっちゃあり.笑
彼の腕時計は,単に時を測るためのものではなく,戦闘に入るためのスイッチの役目もあるんかいね,,
町で一旦,時計を外す.もう戦いは不要,この町で癒やされ,自分を受け入れてくれた町の人と暮らそう,,という感じが受け取れる.これまで,あえて,孤独の中に生きてきたかんじだったのに.
そして,再び戦闘モードに入る時,彼は腕時計を身につける.わかりやすい.
町の人が,マフィアの横暴に悲嘆に暮れるが,気持ちの転換も早いんだよな,,イメージ的には,人災なんだけど,マフィアの悪事は天災のような扱いになってる.
都合よく,いざというとき悪者も英語を喋り,,一方で,町のいい人たちは,妙に,カタコト英語の雰囲気を出してるんだよな,,笑
港町の雰囲気が良い感じで映っていた.
最後,サッカーチームが勝って?喜ぶ町の人.そして,それに加わるマッコール.ここで余生を静かに送って欲しいものだ.
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