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2021年7月23日金曜日

[海外ドラマ] The Nevers S1(1st half)  独り言納め

「The Nevers  シーズン1 エピソード1-6 前期 感想」 


 話はまだこれからよ,ってとこなんだけど,一旦ここで終わってるので,,ここまでのネタバレしない独り言(感想)を.


 例によってIMDbの点数をみて,見るか,と見始めたもので前知識なし,で,他のレビューも一切見ずに,本編だけの情報でここまできた.(役名を確認するためにIMDbは見てる)

 第1話から,なんとなくのリアリティラインは見えていて,このあたりができることとできないことの境目なのね,,というくらいの線引はできる.
 なんらかの原因で,Turnという,超能力と言うか,,,特殊パワーを持つ人達がいるということがスタートになっている.一つ一つのTurnは,なにそれ?ってなものでも,みんなのTurnを集めれば,何かが成し遂げられる,,プロットとしてそういう人が,何かしらの敵?と戦うのだろうな,,と思っているとなんとなくそんな感じ.

 舞台は19世紀も終わろうかとしているロンドン.HBOがなぜイギリスはロンドンを舞台にするのかわからないが,当たり前に考えて,めちゃくちゃ制作費は嵩みそう.ただ,時代設定のおかげで,登場人物にできることが限られていて,登場人物の行動の選択肢が減らせて,その結果,話の運びに納得性が上がる,ということはあると思う.
 まぁ,,,今の時代でも実現できてないようなハイテクが普通にでてくるけどな,,,,

 そのくらいのリアリティラインでいけば,話の運びでそれはいくらなんでもないやろ,,というのは,,まぁ,ないと思う.なので,機嫌よく視聴できている.ここまでは.

 一応,あれ?というのは後で伏線として効いてくるし,会話もその場だけのものは殆どない.

 秘密兵器的なガジェットがでてくることや,ラブコメ風なところもおもしろいし,どれだけメインプロットに絡むかわからないが,サブプロットも充実している.
 状況説明みたいなものはあからさまにはなくて,読み取っていくようになっている.これもそこそこ集中して観ていればそれに見合った情報が得られるので悪くない.

 でもなー,最後,やっぱりそこきたか,という展開になって,リアリティラインがぼやけてきた.なんでもありみたいにならないためには,今の所謎になっているところがうまいこと展開していくことで話が転がっていけば,,と願う.

 あと,わかりやすく,女性,普通とは違う人,を中心に据えて,マイノリティの状況への問題意識,みたいなのは反映させていると思う.深いレベルでそれができているのかはわからないが,「女性が(特殊な)声を持つだけで殺される世界」というあたりの表現は,ストレートだな,,と思った.
 そういう意味では,一定の社会秩序が保たれていて,かつ,階級みたいなものがきっちりとある,という19世紀,ロンドンはいい舞台なのかもしれない.

 ==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑 

 タイムラインを無視して物語の流れを追うと,,
 
- 未来(たぶん,,ロンドンあたり)

  FreeLife Army と PDC が異世界からポータルを通じてやってきたGalanthiを受け容れるのかどうかで戦っている.
  FreeLife Army はGalanthiを排除しようとし,PDCはGalanthiを希望だと思って救おうとしている.

 PDCの兵士Stripeは,戦いと失望の連続に疲れ,自殺を図る.Galanthiは,そのStripeの意識を取り込み,ポータルを抜け過去へと向かう.

- 1896年

 Galanthiがロンドン上空に出現し,sporeを振りまく.一部の人がそれによりTurnを得,Touchedとなる.
 Stripeの意識は,その日,自殺を図ったAmaliaという女性に入り込み,事態が飲み込めないStripe(Amalia)の言動は狂っているとみなされて,収容所へ入れられる.そこでSarahやHoratioと出会う.

  Amaliaは,Galanthiの船?を目撃した人間を探すDr.Hagueを,Sarahに向けることでかわし,収容所をうまくおさめていた腕を買われて,LaviniaにTouchedを世話する孤児院の運営を任される.

- 1899年

 巷では,TouchedであるMaladieの連続殺人が事件になっていた.また,Touchedの女性たちが拉致されるという事件も起こっていた.
 Touchedの存在を秩序を乱すものだと危険視するMassenらに,Touchedの希望の象徴であったMaryを殺され,そして,Maladieの事件をうまく使われ,世間の意識がTouched排除に向っていく.

 Amaliaは,Maryの歌を通じて自分に向けられたGalanthiからのメッセージを受け取り,Galanthiを救い出すために行動する.一方,仲間のPenanceは,見せしめのためにTouchedであるMaladieが殺されるのは納得できないとし,Maladieを救うことにする.

 一方LaviniaもGalanthiの存在を知っており,Dr.Hagueとともにその力を探ろうとする.

 
 こんな感じ? HugoやBeggar Kingも絡みはサイドストーリーだろうか.上記のメインプロットに絡むのか,
   

・Galanthiに連れてこられたのは誰?

  まず,明確に Stripe(Zephyr).おそらく,,希望,を少なくとも一旦はもったもの,としてGalanthiが見込んだ,,,というのが自然な,連れてきた理由か.

 他には? Amaliaのビジョンの中で,女性の声での,(連れてこられたのは)お前だけと思っているのか,的な問いかけが聞こえる.当然,声が女性と言っても,連れてこられたのが女性とは限らない.連れてこられた人の意識から情報を得た人が,他の女性だった,ということは十分考えられる.

  これがなくても,他にも誰かいるだろうという示唆はあった.

 理詰めで行くと,,手がかりは,あの日の空の状態を知っているかどうか,,だと思う.

 おそらく,通常の人は集団催眠がかかってGalanthiの宇宙船のことは覚えていない.あの日の空の光のことも知らない.知っている,ということは,未来人であるか,未来人の入れ知恵があったからだろう.

 その流れでいうと,,まず,Dr.Hagueはあの日のことを知っており,そうなると高確率でLaviniaも知っているはずだ.このどちらかに連れてこられた未来人の意識がはいっているのだろうか. 
 つまり,Dr.Hague,Laviniaのいずれかもしくは,両方の意識は未来人ということになる.もしくは,この二人はただの?人間で,他の未来人からの情報を聞いた,ということかもしれない.

 他の人間で怪しいのは,やはりMassen.異様にTouchedを敵視する様子はなにか知っている.これも,中身が未来人か,未来人に何かを聞いたか.


 一方,未来から誰が来たか,,未来で,それなりのキャラ立ちがあったのは,看護兵(Knitter),FreeLife Armyのおっさん,あとは,,そそのかされて反乱を起こした若者.

 さて,,Galanthiがボンクラでなければ,,自分を殺そうとするやつの意識は持っていかないだろう.あと,Stripeが運ばれた状況は,自殺した(死んだ)ということである.上の3人はいずれも死んだが,Galanthiの味方かどうかというと,,やはり,,看護兵,中立?と考えて反乱分子の若者の2名が候補となる.

 そして連れてこられた未来人は,19世紀ロンドンにあらわれて,,Massen,Dr.Hague,Laviniaの誰かと接触しないといけない.

 Amaliaは自殺して,,中身が,Stripeになった.だれか,,Amaliaの他に死んだ人はいたか?? 

  以上を勘案すると,,あの日,Massenの娘は死亡し,そこに未来人がはいった.Massenはその娘の姿かたちをした未来人から未来の様子を全て聞いた.それを Laviniaに教えた,,んじゃないかな,,でもDr.Hagueはそのチェインに入りそうな感じはしないな,,

 上の妄想もたくさん穴があって,なんでMassenの娘は死亡したのか,ということになると鶏と卵のような感じになる.あれは,sporeのせいで,気絶してそしてTouchedになった,と考えたいところであって,死んだは言い過ぎな感じがする.まだ穴はある.Galanthi側の人が,仮に,Massenらに情報を伝えたとする.その情報は,Galanthiってのは,味方だぜ,というものになるはず.Galanthiと交流するためのパワーであるはずのTurnを敵視するのはおかしい.


 ならば,ならば,,ぐるーっとまわって,,,Galanthiによって連れてこられたのは,FreeLife Armyのおっさんだと考えれば,局所的な辻褄は合う.Galanthiは敵だ,と伝えたはず.
 しかし,あのおっさんを連れて行くとなると,Galanthiはなにしてるねん(自分を殺す意識を過去に持っていった),ということになる.連れて行くのはGalanthiの意思じゃない,というロジックがありうるか,,

 いやいや,,これらのつじつまを合わせるものとして,,これでどうだ.

 連れてこられたのは看護兵.Massenの娘にはいった.彼女は,もとFreeLife Armyで,Turn(spore?)をみている.つまりPDC側に鞍替えした彼女にとっては,Turnを持つものは敵同然.
 そこから情報を得たMassenは,Turnを持つものは敵,と認識.→ Massenの今までの対応に至る.

 Massenの娘に入るいきさつは,上の通りでイマイチ説得力がないが,話としては,本来,同じPDC同士が,片方が,屋敷の地下に閉じ込められているせいで事情がわからず,敵対してしまっている,というそれなりに面白いプロットになる.

 でもなー,,看護兵は,sporeは empathetically enhanced といっていて,Galanthiと交流するためのもの,とStripeに説明していたから,,やっぱり,Turnを敵視するように伝えるのは違うかなぁ,,,,,

 ということで,,こうじゃないか.

 Massenは未来人(看護兵)の話は一通り聞いて,未来人の話は置いておいて,秩序を乱す(変化を与える)ものとしてのTurnを嫌ったということかもしれない.これは何度となく出てきたMassenのセリフにもあるし,未来では,Stripeが,希望を持つ前は,Change is too scary. と言っていた.看護兵は,Turnは変化であり希望なのだ,とMassenに伝えたのなら,Massenは,逆に捉えてTurn抹殺,と思ったかもしれない.

 もしくは,,Galanthiがポータルに行く直前は,必ず,周辺の人間の意識を持っていく習性,として,19世紀ロンドンのあちこちに未来人の意識をまとった人間が出現していたのかもしれない.
 そうなると,,Beggar Kingあたりは,そこから情報を得ている可能性はあるかも.


 はい.結論なし.笑

  後半(7-12)に期待しましょう.

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