「The Northman/ザ・ノースマン ノースマン 導かれし復讐者」
監督が『The Lighthouse/ライトハウス』のRobert Eggers,なんかの役でAnya Taylor-Joy,Nicole Kidman が出てる,,,くらいの前知識で観た.
(基本,何も知らないで観たい,,)
話はすげーシンプルで,人間的な規模感もせいぜい数十人くらい,,なんだけど,2時間17分の長尺を感じさせない没入感があった.
北欧神話とか詳しかったら,もっと楽しめたのかも.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑
・AD895
ある国の王が弟に殺され,その息子Amlethは,命からがら逃げ出し,復讐および母親を救い出すことを誓う.
・20年後?くらい??
Amlethは生き延びており,わざと奴隷となり,父殺しの叔父が国を追われて逃げ込んだというアイスランドへ向かう.
叔父のもとで奴隷をしながら,魔女のOlgaの助けを借りて,叔父を追い詰める.
まず,息子の友人,次いで息子,を殺す.しかしその過程で,母親は父を裏切っていたことが判明.
母親も復讐の対象に.
そして,地獄の門の前で,父の復讐を果たす.
===
・シンプルなプロット
プロットって,,ざっとこんなもん(↑)でない?
まぁ,,預言者とか魔術師とかのところはざっくり除外すると,だけど.
最初,Amleth(アムレス)って,マクベスみたいな名前やなぁ,,と漠然と思ってた.笑
で,,しばらく観てると,,おぉ,これは,,王の血を引く者が,奴隷となって復讐のために帰ってくる,,『Ben-Hur/ベン・ハー』とか『Gladiator/グラディエーター』のパターンか,と思い出すものの,,,更にその後,あれ,これって,まんまハムレット?とか思い出した.
後で調べたら,ハムレットの元ネタという話もあるようで,,なるほど.
・Alexander Skarsgrd
長髪で登場したときは全然誰かわからず,,Jason Momoaでやってくれよ,,とか思いながら観てた.笑
で,奴隷になりすますために,髪を切って,,しばらくして,あ,と気づく.
さすがにマッチョだ.しかし,,Nicole Kidmanと共演した「Big Little Lies/ビッグ・リトル・ライズ」で,イケメン旦那役(としておく)として出てきたときの脚の長さ,均整の取れたかっこよさとはまた違うな,と.
Nicole Kidmanも180cm以上あるはずだから,その彼女と並んで,普通に更に背が高いってので,うわー,かっこええ,,と思ったのを覚えている.
しかし,本作では,なんせ,,狼の化身みたいな獣,,なので,,笑
ごつい体に,首を前に突き出した獣スタイルでの立ち居振る舞い,,重厚で良かった.
・Nicole Kidman
魔女の役じゃないのか? 笑
・Anya Taylor-Joy(Olga)
魔女の役どころがなにかわからないなりに,画面に映っているときの存在感はやっぱり大したもんだ,,と(単にそう思って観るからかも).
明るい陽のもとでのショットでなくて,暗いところで,顔の陰影が出るような感じでのショットが特に.
最初の村の襲撃のときに,襲撃してきた男に,なにか?パンみたいなものを差し出して許しを請うと見せかけて,刃物で切りかかってた,,のが彼女?? だな??
で,結局,,彼女は運命の人だったわけなのか? オレの血が君の中に,,というのは単に子供を宿したから,,ということでいいのか?
もう,子孫を授かったら,男は死んでも,ハッピーエンドに見えるなぁ,,なんか男の究極の役目は果たしたような感じすらする.笑
・他の人
最初に出てきた魔術師? 不気味だ,,と思ったら,Bjorkだった.あと,Willem Dafoeも,ちょっとぶさいくすぎる見た目だった気が.無理やりハゲにしたような顔に見えて,,
贅沢な使い方.このあたり,この監督が好きな役者,ということなのか.Anyaにしても,Willem Dafoeにしても. 顔力アリすぎな.
そうだ.Ethan Hawke もいた.イメージとは違う役どころだけど,,わりとゴツメの体にはなってたなぁ,,
・映画の雰囲気
映画初っ端.山→海(北大西洋)ときて,鴉が画面を横切りますやん,,あれって,まんま『The Lighthouse』っぽいな,,と.もしくは,A24っぽい,と.
ずっと不思議な感じがして,人は少ない,人の規模感,人は少ないけど,安っぽさを感じないというか,,それは,アイスランドの大自然の中,という設定だからか,,自然とともに映っているから,,か.
逆にその時代の,自然の中で頑張って生きている感が伝わってきた.
・長回し
冒頭,成人したAmlethが,どこかの集落を攻めるとき,壁の外で忍び寄り,飛んできた矢を掴んでそのまま投げ返し,壁をよじ登る,,までがワンカット(風),壁から飛び降りて,,しばらくワンカット(風)で,襲撃シーン.それで,事後処理?(不要な人間を家屋に閉じ込めて焼き殺すまで)でワンカット(風).
テンポ良かった.
全編を通じて,アクションが重くて良い.本当の戦闘はあんな感じやったのかな,,と.
・ペンダント
幼少のAmlethは,父親から,「ある王子の首に巻かれていたものだ」とペンダントをもらう.
で,,成人してからん最初のショット,船を漕ぐAmlethが映るとき,ペンダントにフォーカスすることで彼だとわかる.
で,,最後の方で,AmlethとOlgaは船に乗ってアイスランドを離れようとするとき,,船の持ち主は,,ぱっと見,同じペンダントをしている.
そこで思ったのは,,AmlethがOlgaに渡したペンダントを見て,あー,かつての自分たちの王子を殺したのはオマエか,となって,ひと悶着,,,と思ったのだけど,,なーーーんも,起こらなかった.
むしろ,,Olgaがそのペンダントを船乗りに見せてアジる,,という,,展開に,,これ,なんかわからんかった.
ってな感じで,,あんまりヒットしそうな感じはしないけど,かなり没入感あったし,楽しめた.
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