「 Reminiscence/レミニセンス」
Rebecca Ferguson が好きなので,観た.
『Mission: Impossible - Rogue Nation』で初めて認識して,ビジュアルが好きだな,と.演技がどうなのかはワタシにはわからないけど,,
全体の雰囲気がIngrid Bergmanっぽいな,って思ったんだけど,Rebecca Fergusonも北欧はスウェーデン生まれってことで,すごく大雑把に納得したのを覚えている.
『Mission: Impossible』シリーズもずっと契約しているみたいだし,『Dune』も楽しみだ.
ビジュアル,,としては,,笑わない役であれば見栄えする人だなーって思う.笑顔がダメというわけではないけど,きれいな人は笑顔がマッチするか,は難しい問題だと思う.
==== ネタバレしてるョ (間違ってるかもだけど 笑
さて,,大雑把に次のような話.適当に「翻案」してみた.
・金持ちの愛人が子供を産んだ.
・金持ちの本妻の子供が,その愛人およびその子供を疎ましく思い,殺し屋をやとって始末するように指示した.
・殺し屋は,愛人の情報を得るために,愛人が通うカウンセラにハニートラップを仕掛けることを考えた.
・殺し屋は以前,ヤクザに取り入る汚職警官だった.ヤクザのヤクを持ち逃げした情婦を見つけ,ヤクザに突き出されたくなければ自分の言うことを訊け,とその情婦を脅した.
・情婦はカウンセラに近づいた.カウンセラは凄腕の催眠術師で,被験者の記憶を引き出す能力に長けていた.
・情婦はカウンセラにトラップをかけるつもりだったが本気で好きになるようになる.
・情婦はカウンセラの隙を突いて愛人の記憶のファイルを盗み出す.
・殺し屋は,そのファイルを使って愛人の居所を突き止め愛人を殺す.次は子供が危ない.情婦はその子供を保護し,殺し屋から逃げ,子供を知り合いに預けた.
・その頃カウンセラは,突然情婦が消えたので,必死になって探そうとしている.
・殺し屋はその情婦が,カウンセラのところに戻ることを予測し,カウンセラの近くで見張っていた.まんまと情婦は殺し屋に捕まってしまった.
・情婦は,いずれ,カウンセラがこの殺し屋に催眠術をかけて記憶をさぐると信じ,殺し屋に向かって,カウンセラに,子供の居場所を告げて,これまでの行いについて謝った.そして,自ら命を絶った.
・その後,カウンセラが殺し屋をみつけ,記憶を探り出し,子供の居場所をつきとめた.
・カウンセラは自己催眠により,ずっと情婦との記憶の中で生きることにした.
====
もう,,な,,つまんなかった.めちゃくちゃ長く感じた.Rebeccaさんの代理人,もっといい作品を選んでくれ,,
・水没する世界
この設定,全く不要.この設定の必然性まったくなし.いや,わかりますよ,,世界は大変なことになっていて,人は希望を持てず,良かった記憶に耽溺する,,ってなロジックと思うけど,,
中途半端な『Waterworld』か,,
・ノレない最新装置
あの記憶を可視化する装置,,あれだけが未来を思わせるもので,他は却って今時点からみてエライ昔っぽい.ま,いいや,,で,あれは,記憶を3Dで可視化するらしい.
どう考えても納得できないのが,被験者の五感(主には視覚)で感じ得なかったことが可視化されていることだ.
警察で使った旧タイプの2Dのものの方はまだ納得ができる.視覚,聴覚からの情報がスクリーンに映し出されていると思えば,どうやってんの?とは思っても,まぁ,未来にはできるんかな,でおしまいである.
しかし,Nickが操るあの3Dの装置,,あの可視化状態はすべておかしいが,記憶=その場所での神の視点,となっている.例えば,殺し屋(Cyrus Boothe)の記憶を見ているとき,Boothが車を運転して前を向いているのに,後部座席の(後ろを向いている)Maeの表情が可視化されている.Nickに会いに来てBoothに捕まるところね.
これは最後の方のシーンだが,冒頭のところで,もう,あれ?と思って設定のいい加減さがいやになった.
・アホなBoothe
Elsaとその子供を始末したいんでしょ,,,Nickを罠にかけようってことは,ElsaがNickのところへ通っていることは知ってるんやろ,,ならば,,ならば,,そのまま,Nickの店で張ってて,Elsaをつけて子供と一緒になったところで目的を果たせばいいやん,,あー,,なにやっとんねんな,,
・戦闘シーン
ヤクザ(Joeのところ)での,戦闘(主に Watts vs. Joeの手下),Nick vs. Boothe,,いずれも全く緊張感のないシークエンスだった.
さらに言えば,Joeのところでの戦闘って全く意味がなかった.ほんと,,物語と何の絡みもない,,
・どいつもこいつも喋りすぎ
謎解き,なので,あちこちに聞き込みに言ったりするが,みんな,すごく饒舌.コトバで説明するする,,しらける.
・気持ち悪いだけの Tamara
過去の最も大事な記憶,,の世界を現実世界に作って茶番を続ける,,って正真正銘気持ち悪い,そしてそれを示したいだけの設定.
・そうだったのか! と言わせるための演出がない
例えば,,Bootheが電話をかけていたのは,実は,Sebastianに,だった,,というところ,,あそこでそうだったのか!! と思う人,いる??? いないと思う.というのは,あの電話をかけていたシーンについてNickがなにか推理してたとか,あそこでの電話の相手を考える必要性がストーリー上あったか,というとないやん,,
もう一つ,,Tamaraは,自分の夫は財産を分与するのは好まないと言っていた,というところ.実は,夫がそう言ったのじゃなくて,夫に扮した子供のSebastianが言っていた,とNickが推理する下り.これも上と全く同じで,夫が言ってようが,他の誰が言ってようが(Maeが言ったのでないかぎり)視聴者の関心事でないところでの,謎解きなので,ふーん,くらいしか思わない.あ,そこ,ポイントだったのね,,くらい.
・ミスキャスト
Hugh Jackman は,,なんか違うじゃないかな.ただおろおろしているし,戦闘では弱いし,,tankに入るのになんども脱ぐので,立派な体をしているということでキャストされたのだろうか,,
Thandiwe Newton は,,まぁ,,そんなもんかな,,Rebeccaさんは一応,femme fatale的な存在,,は表現してたかな,と.
・安い「Westworld」感
ワタシはHBOのドラマ「Westworld」が,S2のいくつかのエピソードを除けば大好きなのだが,今回の作品のあちこちにその雰囲気(しかも安い,,)が漂っている.
それもそのはず,監督のLisa Joyは,ドラマのクリエータである.だとしたら,,あの「Westworld」の完成度は別の人のおかげだ,と思わずにはおれない.
Watts: Thandiwe Newtonも, Elsa: Angela Sarafyan も「Westworld」に印象的に二人並んで出ている.
・提案!!
おそらく,もっとも,あーそうだったのか,と思わせたい謎解きのシーンが,Bootheの記憶を通じて,Maeの想いを聞くところだろう.
Maeは,生きてられないと悟り,後々,Bootheの記憶を見るであろう,Nickに向かって懺悔と告白をする.
まず,,ここ,なんかノレない.なぜなら,,現実世界では,MaeはBootheに向かって話し,抱きつき,キスをしているのを知っているからだ.
まぁ,,それでも,あー,Maeは将来,Nickがここにたどり着くことを信じてたんだな,,という過去からの手紙的な要素を見出して,感激するところかも,,しれない.
でもな,これも見せようがもっと他にあったはず.上でも言ったが,そうか!と思わせる演出がまったくないからダメなんだな,,Joeのところへの殴り込みなんてまるまる削ってもいいから,例えば次のようなツイストを入れるべきだった.
Bootheは,バカで,本当にMaeが自分に愛の告白をしたと信じて(ま,そのようにも見えるよいうにセリフは変える必要がある),tankに沈められる前に,そのことをべらべらとNickに話させる.Nickは絶望するが,子供の居場所を知るために,イヤイヤ,Bootheの記憶を見る.
すると,,MaeはNickにしかわからない表現で,Nikcに対して愛の告白をしていたことを知る,,とか,,これだと,エモーショナルだと思わん?? (と,誰にアピール 笑)
もしくは,似たようなことだが,第3者を用意して,いやー,どうしてどうして,MaeとBootheはよろしくいちゃいちゃしてたぜ,くらいの目撃証言を用意する.
Nickは,やはりMaeには裏切られていた,,と思いながら,子供の居場所のためにBootheの記憶を見る,,すると,,以下同文.
もう,残念な作品だった.
0 件のコメント:
コメントを投稿