先日,最終話が配信されて完結,したシリーズ.
ただ,,明らかに,続けようと思えば続けられるネタをいくつか残して終わった.
このシリーズに関しては,いつものぼんやり感想に比べてさらにそ以下のぼんやりした感想しかないが,,,めちゃくちゃ面白かった.ほんとに.それが言いたいだけ,のエントリ.笑
- 筋を無視したちょうざっくりな感想
ザ・SFという感じのドラマ.
子供の頃SFといえば特撮を意味してるくらいの受け取り方だったな,,けど,なにか科学的な非現実の世界に,現実社会の問題をマッピングする,そして随所にその科学的なフィクションが絡む,というのがちゃんとした?SFだと思うが,このシリーズはほんとそんな感じ.
そういえば,,SF = Science Fiction だが,イギリスで,SFと言っても全く通じなくて,なんて言うんだと確認したら,Sci-Fi(サイファイ)だ,と教えてもらった.
たしかに,映画のジャンルとかを見ていたら,Dram, Mystery とかの並びにはSci-Fiってあるな,と.
科学技術が発展している未来,地球人が宇宙のあちこちに移住している世界で,地球関連と火星は冷戦状態,あとかなり外側の小惑星地帯,ということで3つの勢力が存在していて,小惑星地帯の人たちは,内惑星地帯(地球,火星)の人から下に見られている,,という構図.それに加えて,ある意味リアリティ無視のプロト分子ってのが出てくる.
立場の違う人達は,単純に何かをきっかけに信頼し合う,とか,楽な展開はない.マスコミを使った情報戦や,出身地の差別などがリアルな感じで普通に出てくる.
一方で,宇宙空間のシーンは気合が入っていて"特撮"の面でも楽しめる.宇宙船の中はどのくらいのリアリティかわからないが,通信範囲をすごくしぼったもの(タイトビーム?),破壊力抜群の兵器(レイルガン) etc. が(多分)なんの説明もなしにガンガン出てくる.もっともらしい説明がない分,それを知らなかったり,わからなかったりすると,こちらが悪いようなくらいの勢いがある.笑
- 語り口
物語の描き方は,点と線のうち,たまに点を取り上げて話題にして,また次の点に行く,そしてその間(線の部分)は細かくは説明しない,,そんな風に感じた.
解説などがないとバックグラウンドがわからない.とくにシーズン1は,わかりにくい.
個別のシーンは理解できても,なぜ今そこでそんな状態になっているのか,とかいう前提がぼんやりしているとまったくわからない.
その意味では,視聴者をかなり信用したつくり方だと思う.
それでも,全体としてぼやけないのは最初に原作があって,その原作を100%とすると,20% くらいをつまみ食いしてドラマとしている,,けど,全体構成がしっかりあった上での絞り込みなので,しっかりしたバックグラウンドが存在しているのだろうな,,という思いにはさせられる.
これが,実は広大な構想の一部なんだぜ,という体であっても,設定がしっかりしてないドラマだと,個々のストーリーがぶれぶれになると思われ,それとは大違い.
正直,ドラマを観ていて,頭の中でかなり積極的に物語を「再」構築しないと,今何を観ているのか,,がわからなかった.(ワタシがぼんくらなだけ,,)
シーズン5辺りからは,各キャラの立場が流石に頭に入ってきて,メインのストーリーがわかりやすく設定されるので,ぐいぐいと持っていかれて,シーズン6では,エンタメ性も抜群に発揮されて,途中,で終わっているのに妙に満足感がある.
まだまだ続けられると思うが,惜しまれつつ終わりました,,,